The Washington Postに載っていた記事。
去年、戦没者などを埋葬するアメリカのアーリントン国立墓地（故ケネディ大統領も埋葬されている墓地）で、一つの墓に8人も埋葬されているケースがあったということが発覚しました。
アメリカは日本と違い一人につき一つのお墓。この事件（と言っていいのか・・）をきっかけに墓石とデータが一致しないなど、ずさんな管理が表面化して問題となりました。
その1つのお墓に8人もの人が埋葬されていたことに絡むミステリー。
一枚の写真の謎。
Identity of Arlington Cemetery remains might rest on Army search for girl in photo
By Christian Davenport
August 19,2011
写真の中の少女は若くてしなやか。氷の上でポーズをとるブルーのドレスを身にまとったフィギュアスケーターだ。上半身を反り顔を上げ、まるでドガが描くバレリーナのように右手を高く上げている。
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陸軍の特別エージェントが彼女のアイデンティティを決めることが出来るならば、1年前にアーリントン国立墓地見つかった集団墓地にまつわるミステリーが解けると信じているだろう。
写真は灰で一杯になった壺の中、ビニール袋に入れられた状態で見つかった。その真鍮色の壺は、一人用の墓で見つかった8セット（8人分）の荼毘に付された灰の中の一つだ。
灰の入った壺に取りつけられたタグに刻まれたマークを頼りに、陸軍捜査官は8人中3人の身元を特定した。陸軍は4人分の遺灰に対し、身元の特定は不可能と結論を出していた。
最後の遺灰の壺の中には写真が納められていた。もし彼らがこの写真の若い女の子が誰� �あるのか特定出来たなら、その壺の中の遺灰は誰のものであるのか明らかに出来るはずだと陸軍エージェントは信じている。
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しかし彼らには劣化した写真だけが頼りで、多くの謎が残されたままなのだ。彼女は亡くなった軍人の親戚なのか---娘なのか、それとも孫娘なのか、それとも他の関係があるのか？亡くなった人と永遠に共にいたいと願ったから、時々そうされるように彼女の家族もまた彼女の写真を骨壷に納めたのだろうか？それとも亡くなったのが彼女なのか？彼女はまだ生きているのだろうか？
『本当に解らない。』と、クリストファー・グレイ、陸軍犯罪捜査部門のスポークスマンは言った。
昨年10月に見つかった集団墓地は、国の最高の軍用墓地に関するもっとも酷いスキャンダルであろう。捜査官は記載ミスや、記載もれ、間違 った場所に埋葬された人々を見つけた。
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捜査官はまたいくつかの骨壷が、新しく墓を掘るために、そこに骨壷が埋葬されているとは知らない作業員によって誤って掘り起こされた形跡があることも発見した。FBIによると、陸軍の捜査チームは、見つかった骨壷が何かのもみ消しとして集団墓地に入れられていたかどうかを調査しているということだ。このアーリントンの不祥事によって、320,000ある全ての墓を明確にするよう墓地に要求する法案が議会によって可決されるに至った。
骨壷の内3つには、番号かイニシャル、若しくはある言葉の一部分が刻まれたメタル製のタグが付けられていた。
それを手がかりに捜査官は国内の火葬場の名前をチェックし始め、それらの名前と似た� ��タリングを持つものを見つけようとした。その作業には何週間も費やされたが、それによって捜査官は骨壷と火葬場とを結びつけることが出来たのだ。その後彼らは埋葬されている亡骸を識別するために数字を使用した。
棺の中に思い出の品を入れる方が一般的ではあるが、時折人々は骨壷の中にも思い出を残すと葬儀のディレクターは言った。若いアイススケーターの写真によって、エージェントは彼らが残りの遺灰を特定するための手掛かりを得たと考えている。顔が解っているだけではなく---写真が撮られた時、彼女は11歳から13歳くらい---彼女が大会、もしくはエキシビションに参加している時であろうという、その状況もまた浮かび上がっている。
彼女が誰であるのか、それを知っている人は必ずいるのだ。
しかし、一体どうやって彼女を見つけるのだろう？
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